バイオグラフィ  

1931年大阪府出身。54年東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。69年映画『男はつらいよ』シリーズ開始。初監督作品『二階の他人』(61年)から今回の『隠し剣 鬼の爪』で監督生活43年、78作目を迎える。 他に代表作として『家族』(70年)、『故郷』(72年)、『同胞』(75年)をはじめ、第1回日本アカデミー賞監督賞他5部門受賞の『幸福の黄色いハンカチ』(77年)や『遥かなる山の呼び声』(80年)、松竹大船撮影所50周年記念映画『キネマの天地』(86年)、そして『ダウンタウンヒーローズ』(88年)、『息子』(91年)や日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『学校』(93年)などの名作がある。 また、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、菊池寛賞、毎日映画コンクール監督賞、山路ふみ子映画賞、第4回日本映画復興賞など数多くの賞を受賞。96年に紫綬褒章、02年に勲四等旭日小綬章を受賞している。著書には『山田洋次作品集』(全8巻)、『映画をつくる』『寅さんの教育論』『映画館がはねて』などがある。 02年公開の藤沢周平原作の本格時代劇映画『たそがれ清兵衛』は、第26回日本アカデミー賞15部門をはじめ、日本の映画賞を総なめにし、第76回米アカデミー賞外国語映画賞にノミネートを果たし“日本映画にまたひとつ名作が誕生”と話題になったことは記憶に新しい。